稲沢市祖父江町では、無農薬有機肥料栽培による稲作「ホタルの田圃」の除草作業計画が進行中です。

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あれよという間にGWを目前となり、無休の日々に愕然とするネイブルの高村です。

NPO法人 祖父江のホタルを守る会との連携で、本年も無農薬による稲作の研究事業が進んでいます。
昨年度の圃場整備を皮切りに、ホタルを含む稲沢市祖父江町ご当地の生物多様性の宝庫であるべき田んぼの姿を追い求め、多くの汗が流されています。

祖父江のホタルを守る会は、本年度も愛知県の森と緑事業の助成を無事受けることができ、これにより昨年以上の水田除草に対するアプローチが可能になりました。
その代表的なのが「動力式中耕除草機」の投入です。

「なぜそこまで水田の雑草にこだわるのか?」

一般のかたが、ホタルなどの田んぼを終の棲家とする水生生物と稲作との関わりについて知られていないことと同義ですが、日本に稲作が根付いたはるか昔から稲と”その他の雑草”のお日様を浴びるためのテリトリー争いは熾烈を極めてきました。
稲を育てたい人間側としてしては、いかに雑草に邪魔されずに稲だけをきちんと伸ばしてあげたいわけで、その手助けとしてさまざまな除草に知恵が絞られてきました。
その最終進化形態が「除草剤」だったわけです。

ただ、この除草剤、近年水生生物の生育(羽化など)阻害の可能性が指摘されてきました。
ここにはさまざまな研究があるので、あえてここでは可能性として言及するのみに留めておきますが、確かに言えることは、無農薬の田んぼは生命の躍動感が違います。
ましてや、人が口にするモノを育てる圃場なので、本能的にナニを感じるのかも含め、少なくとも絶望はありません。

稲沢市祖父江町山崎の田んぼにおいて、環境保全型水田事業は着々と進行しています。
本年は6月に田植えが決まりました。
品種は「あいちのかおり」です。

これにあわせて、除草のタイミングの計画を練っているわけですが、これが毎日の作業になるのか、はたまた、ピンポイントでの秘策が生まれてくるのか。
多くのかたの知恵を借りながらネイヴルの冒険は勢いを増しつつあります。

 

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