フェアユース

フェアユースについて、まとめていきます。
PR・プロモーションになかなか予算がつかない非営利団体にとって、無料で利用できるコンテンツはたいへんありがたいものです。最近では、個人・商業問わず利用可能な素材も増えてきました。

NPO法人(特定非営利活動法人)の業務は多岐にわたり、ご多分に漏れず一般企業や学術機関と同様に資料・報告書やイベント案内・パンフレットなどの印刷の機会が少なくありません。その際、成果物に、著作権がある著作物、たとえば、デザインや挿絵、写真、画像(プロ・アマ問わず)、GoogleマップGoogle Earth(アース)などのスクリーンキャプチャ(静止画面)を利用については特に注意を払っています。

たとえば、私達ネイヴルのブログにもGoogle社の見解を含め引用して記事を掲載しています。

 

記事 : Google Earth の航空写真/衛星画像の使用許諾とフェアユース原則について調べています。

 

他にも、”出典(元)”や”ソース”などの言葉もありますが、これも同じですね。
引用元が条件を明記し、また、利用を許可している場合、ほとんどはそれをしっかりと表示することでフェアユース、となりえるはずです。

 

・weblio辞書:フェアユース

「公正利用(フェアユース)(こうせいりよう)

米国著作権法には、その著作物を公正利用する行為には著作権の効力は及ばないという包括的な規定がある(米国著作権法第107条)。たとえば、相手が自分のプログラムを複製しているかどうかを判断する目的で行う複製は許されていると考えられる。

これに対して、日本の著作権法には、公正利用の場合の包括規定がなく、公正利用と考えられる場合を具体的に限定列挙している(著作権法第30条~49条)。なお、これらの行為は例示的に挙げたものであると考え、著作権法第1条の“文化的所産の公正な利用に留意しつつ”という記述を根拠に、公正利用を認めるべきだとする意見もある。」

引用元URL : http://www.weblio.jp/content/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B9

 

weblio辞書もウィキペディアからの引用(フェアユース)?

先ほどのweblioのページの最下部にこんな表記があります。

 

All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフェアユース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Wiktionary Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのフェアユース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

 

これに対して、ウィキペディアの「フェアユース」のページはこうです。

 

・ウィキペディア:フェアユース

「フェアユース (fair use) とは、アメリカ合衆国の著作権法などが認める著作権侵害の主張に対する抗弁事由の一つである。同国の著作権法107条 (17 U.S.C. § 107) によれば、著作権者の許諾なく著作物を利用しても、その利用が4つの判断基準のもとで公正な利用(フェアユース)に該当するものと評価されれば、その利用行為は著作権の侵害にあたらない。このことを「フェアユースの法理」とよぶことがある。フェアユースの大きな特徴の一つに、著作物が著作権者の許諾なしに利用できる場合(つまり、著作権が制限される場合)の規定の仕方については、限定的使用のための複製や引用、また裁判手続等における複製等(後述参照)のような具体的な類型を列挙する方法によるのではなく、抽象的な判断指針を示す方法によっていることがあげられる。」

引用元URL : https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B9

 

すべて複製しているようではないですし(もちろん、ウィキペディア自体が永久に更新され続けるのでその変化まで複製しているとはいえませんが)、元記事の改変掲載についてもweblioは言及しています。これは上に書いてあるとおり、ウィキペディア自体がGNU Free Documentation Licenseの元で公開していることを明言しているからです。このGNUやGPLは、IT分野ではその単語を聞かない日は稀なほど一般化してきました。

 

※続きは今後書きます。

 

著作権法違反の罰則とTPP

著作権法違反はあってはならないことなので、まずはフェアユースの出口戦略、つまり、”これしちゃいけない”を探ってみます。ついでに、日本とアメリカの著作権の考え方の違いと、TPPでの変化にも言及します。

 

公益の増進を担うNPO法人とフェアユース